髪が傷む原因と解決方法

髪が傷む原因は日常生活にさまざまあります。
せっかく美容院でトリートメントをしても数日でパサつき、元に戻ってしまう方もいるのではないでしょうか?
美しい髪をつくるには日々のケアが一番大切です。
ここでは、髪の傷む原因と解決方法、日々の正しいケアの方法を解説します。

髪の傷みの原因は?

①シャンプー

皮脂や汚れを落とし美髪を保つためにも欠かせない毎日のシャンプー。
普段何気なく行っているシャンプーも洗い方や使うものによって傷みの原因となります。
髪の”鎧(よろい)”となるキューティクルは、髪が濡れると開き、乾くと閉じる性質を持っています。
つまりシャンプーの時はキューティクルが開いた状態となるのです。

髪のもつれや絡まりがある状態でシャンプーをしたり、髪を強く擦って洗うとキューティクルは傷つき、
パサつきの原因となります。

当然ドライヤーをせずに寝ることもキューティクルが開いた状態のままなので摩擦によりキューティクルが剥がれ髪のツヤを失い、傷みにつながります。

②ヘアカラーやブリーチ

ヘアカラーやブリーチの薬剤は髪の内部へ浸透させるために、キューティクルを開く作用を持っています。
特に市販のカラー剤やブリーチ剤はこのキューティクルを開かせる作用が極端に強く開かせるだけでなく、
キューティクルの剥離や髪内部の栄養素や結合を欠損させるため、枝毛や切れ毛の原因となってしまいます。
ヘアカラーやブリーチを行う際には美容院でキューティクルを開かずに行える酸性カラーや髪の内部補修を同時に行える髪質改善カラーなどで髪の傷みを軽減させながらオシャレを楽しみましょう。

③自然乾燥

髪が濡れてキューティクルが開いた状態のまま放置すると髪内部の栄養素であるタンパク質や脂質が流出します。
ドライヤーの当て方にもコツがあり、髪の根元から毛先に向かって風が当たるように乾かします。
下からドライヤーを当てるとキューティクルが開いてしまったり、キューティクルが閉じることで
でる艶も出なくなります。髪が濡れたまま寝ることは日常生活において一番やってはいけないことなのでお風呂上がりはなるべく早くドライヤーで乾かし、キューティクルを閉じてあげましょう。

④紫外線

紫外線は肌と同様、髪もダメージさせます。
よく髪の表面だけが明るく褪色している方がいませんか?あれは紫外線によるダメージが原因です。
少しくらいなら大丈夫といって紫外線によるダメージをあなどってはいけません。
私が担当するお客様の90%以上の方は髪の表面だけカラーの色の褪色が早く、ストレートなどの
薬剤の塗り分けが必須です。これが何を意味するか。
それは紫外線を一番多く浴びる髪の表面だけダメージが大きいということ。
肌と同じように髪も紫外線対策の日焼け止めが沢山あります。夏の外出時は必ず予防しましょう。
また、紫外線は頭皮にも悪影響となり、秋口の抜け毛や乾燥につながります。
髪も頭皮も守って美髪を保ちましょう。

解決できる正しいヘアケアの方法

①ダメージさせないシャンプーの選び方

無数にあるシャンプーの中で自分に合ったものを見つけるのは至難の技。
ここではまず選んではいけないNGシャンプーを紹介します。

入っていると危険な成分

・ラウレス硫酸〜
・ラウリル硫酸〜
・スルホン酸〜

他にもありますがよく使われているこの3つの成分。
これは”界面活性剤”という洗浄成分の1つです。シャンプーの主成分は主に水と”界面活性剤”で出来ています。
しかし、この”界面活性剤”の種類がとても重要になります。

先ほどあげた3つの界面活性剤は、とにかく「洗浄力が強力」です。
強すぎる洗浄力は髪や頭皮の汚れだけでなく、必要以上の皮脂や髪の栄養素までも洗い流してしまいます。
美髪を目指す方はまず洗浄力の優しいシャンプーに切り替えましょう。

入っていると安心な成分

・コカミドプロピルベタイン
・ココイルグルタミン酸TEA
・ラウロイルメチルアラニンNa
・ココアンホ酢酸Na

これらの界面活性剤は洗浄力が優しく髪に負担がなく、頭皮への刺激も弱いのでフケやかゆみの改善にもつながります。

②ヘアカラーやブリーチをダメージ軽減メニューで行う

キューティクルを開くヘアカラーやブリーチ。だからといってカラーやブリーチを全くしないで
オシャレを楽しめなくなるのは嫌ですよね。今はキューティクルを開かずに染められるカラー剤や
従来のブリーチよりもはるかにダメージを軽減できる薬剤も出てきているので、
担当の美容師さんに相談したり、髪質改善サロンなどでカラーを行うなどの対策で美髪を保ちながら、
オシャレを最大限に楽しみましょう!
ちなみに市販のカラー剤やブリーチ剤を使いセルフで行うと傷みを治すために時間とお金がすごくかかって
しまうので結果的に美容院でカラーやブリーチをする方が経済的なのではと思います。

③お風呂上がりの正しいケア

濡れている髪はキューティクルが開いた状態でやわらかく、非常に傷つきやすくなっています。
美髪を保つにはお風呂上がりの正しいケアがとても大切です。
ポイントは

・しっかりタオルドライで髪の水分をとる。
・目の粗いクシやブラシでとかす。
・ドライヤー前は洗い流さないトリートメントで熱から髪を保護する。
・必ずドライヤーで乾かす。(自然乾燥はNG)

洗い流さないトリートメントは自分の髪質やダメージ、クセに合わせて正しい物を選ばないと
ベタつきや効果減少の原因となります。担当の美容師さんに判断してもらい何が一番自分の髪に合うか
教えてもらいましょう。

リンク:洗い流さないトリートメント解説(今後作成予定)

④傷みにくいヘアアイロンやコテの温度

広がりやうねりが気になり、毎日ヘアアイロンやコテを使う方も多いです。
しかし、ヘアアイロンやコテは使い方や温度を間違えるとものすごく髪が傷みます。
そして熱ダメージを受けた髪は非常に治りにくいです。
必ず守って欲しいのは

・設定温度は160℃を超えない
・同じ場所に3秒以上当てない。
・濡れた髪に使わない
・ヘアアイロンやコテの前にオイルなどをつけて保護する。

ただし、これらを守っても毎日ヘアアイロンを続けるよりも縮毛矯正やパーマを当てる方が
何倍も髪のダメージを抑えられます。縮毛矯正は一度当てるとその部分は半永久的に真っ直ぐ
ストレートになってくれるので個人的にはクセのある方だけでなく、髪がダメージにより
広がる方などもおすすめです!

おわりに

いかがだったでしょうか?ヘアケアは毎日の積み重ねが非常に大切です。
少しの習慣を変えるだけで髪の艶感や印象まで大きく影響します。美しい髪を取り戻し、周りと差をつけましょう!